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保険適用が始まった不妊治療。単なる治療ではなく、会社の中、教育現場、そして地域の中でサポートするべき社会課題として捉えていくために

株式会社ファミワン様

「子どもを願うすべての人によりそい 幸せな人生を歩める社会をつくる」をビジョンに掲げ、LINEを活用した妊活コンシェルジュサービス「famione(ファミワン)」を提供する株式会社ファミワン。代表看護師である西岡有可さんが大会長を務める「第20回日本生殖看護学会学術集会」のプログラムが確定し、特設サイトが開設されました。
日本生殖看護学会学術集会とはどのようなイベントなのか、西岡さんにお話を伺いました。


お話を伺った方

株式会社ファミワン 代表看護師 西岡有可様
株式会社ファミワン 代表看護師。
不妊症看護認定看護師。看護学修士。

大学院にて「不妊治療を受ける女性の思いとかかわり」の研究に取り組みつつ、国立成育医療研究センター生殖医療外来にて勤務。その後、生殖医療専門クリニックにて10年勤務。第16回生殖看護学会優秀賞受賞。
某IT企業「妊活コンシェルジュ」として企業内妊活相談担当。ファミワンのアドバイザーとして、LINEサービス「famione」のアドバイスを担当。フジテレビドラマ「隣の家族は青く見える」医療監修、企業・ホテルにて社員様向け、ご夫婦様向けに妊活に関するセミナーを担当。


■不妊治療をSDGs視点で改めて考える

mySDG編集部:まず、日本生殖看護学会学術集会の概要についてお伺いしても良いでしょうか。

西岡さん:生殖というと難しい言葉ですが、いわゆる不妊治療、妊活についてのイベントになります。不妊治療、妊活について、広く認知を広げ、それらをさらによりよくするために討議を行う学術的なイベントになります。

mySDG編集部:妊活という言葉は馴染みはありましたが、専門用語では生殖と表現するのですね。それは知りませんでした。西岡さんの役割はどのようなものなのでしょうか?

西岡さん:私はイベントの企画運営をする立場にあります。自分自身、大学、大学院とずっとこの分野を研究してきました。また、医療の現場で10数年この領域でお仕事をさせていただいておりました。その後、現在所属しているファミワンにジョインしました。不妊治療というのはまだ社会的に受け入れられていなかったり、変化が多く、わからない部分も多いので、自分がその普及と拡大に貢献できればと考えています。

mySDG編集部:変化というと、どのようなものがあるのでしょうか。

西岡さん:例えば、まさに今年大きな変化があります。不妊治療が2022年4月から保険適用となります。少子化が進むなか、国としてもこの問題はもっとも大きな問題のひとつだと考えているためだと思います。とても良い転換点であり、さらに踏み込んで進めていきたいと思っています。

mySDG編集部:なるほど。それは大きな転換点ですね。そして、この日本生殖看護学会学術集会というイベントは今回で第20回ということなのですが、今回のタイトルに「SDGsの視点から」という言葉がつけられています。この意図などをお聞かせください。

西岡さん:SDGsとつけたのは今回が初めてになります。SDGsの視点から再考するというのは、難しく大きなテーマだと思います。私たちも日々、この領域で頑張っている中で、自分たちのしていることはSDGsなのか、SDGsとは何なのか、生殖とは何なのかということを自問してきました。

コロナによって医療が逼迫する日々がこの2年続きました。そんな中、不妊治療はコロナに対して後回しになったりする場面もありました。看護のあり方も変わっていかねばならないという議論も現場ではありました。

一方、この2年の間に、SDGsというものを強く医療の現場でも意識することになりました。そのため、今回のタイミングで「SDGsの視点から」と打ち出すことで、自分たちの生殖という仕事をもう一度見直そうという意図があります。

mySDG編集部:SDGsという視点は大きなテーマだとおっしゃいましたが、どのような大きさを感じておられますか?

西岡さん:はい、生殖という領域は単純に不妊治療という医療にとどまらず、2つの広がりがあると考えています。1つは、プレコンセプションケア、いわゆる予防について。もう一つは教育です。

教育で言えば、まず性教育があげられます。これはプレコンセプションケアにもつながる部分ですが、子供たちに対して適切なことを伝えていくことも生殖にとって大事なことなのです。

さらには、会社、上司、同僚、地域の人々に対する教育もあります。不妊治療というのは、その治療をうける個人だけの問題ではありません。未来を作る子供達を産み育てるために、社会全体でどういうサポート、環境を作り出すことができるのか。医療の立ち位置、自分たちはどこを目指すべきなのか。そこが大きな点になります。

単なる医療ではなく、このような広がりを持つテーマだからこそ大きさを感じていますし、だからこそ、日本生殖看護学会学術集会のようなイベントを開催することで、前に進めていかねばならないと思っています。

mySDG編集部:日本の未来に向けて本当に必要なイベントだと感じました。続いては、今度開催されるそのイベントについて詳しく教えてください。

■日本生殖看護学会学術集会は、医療関係者向けに留まらず、会社人事、教育関係者など幅広いさまざまな方が注目するべきイベント

西岡さん:日本生殖看護学会学術集会というイベントで、2022年9月4日に開催されます。今回で20回目ということで非常に長く継続されているイベントかと思います。今回はイベントの中で、「不妊とSDGs」というセッションや、「保険適用でどう変わったか」など、まさに今議論するべきテーマがラインナップされているかと思います。

mySDG編集部:非常に興味深いプログラムになっているかと思います。イベントの名前が、学術集会とついているのですが、このイベントはどのような方に見て欲しいと考えられているのでしょうか?

西岡さん:やはりまず第一は看護師の方々に見て欲しいと思っています。ですが、先程「大きな視点で」と申し上げたように、医療関係者向けのイベントに閉じたくないと考えています。
会社の人事関係者の方、教育現場の方、それこそ不妊治療中の当事者の方々、地域でサポートを考えておられる方、地方自治体など行政の方。この問題は全ての人に関わる問題だと思いますので、幅広く聞いていただければと考えています。

また、イベントの社会性についてはやはり強い賛同の意が広がっていると感じています。例えば、今回は東尾理子さんなどさまざまな著名な方にご登壇頂くのですが、どなたも、登壇をご依頼したら、二つ返事でOKを頂けています。皆さんやはりこの問題をどう解決、改善していくべきか、非常に関心が高い表れなのだと思っています。

mySDG編集部:最後に、これまでの成果と今後の展望についてお聞かせください。

西岡さん:これまでの成果としては、やはり継続性だと思っています。日本生殖看護学会学術集会は今年第20回となります。20回続けることは大変ですし、20回続くテーマであることも重要な意味があると思っています。今後の展望としても、ずっと続けていくこと。それが最も重要で、意義があることだと考えています。

今回はSDGsの視点でというのを掲げて開催しますので、これからはよりSDGsを意識し、そこでの意義を深めていければと思います。

mySDG編集部:今日は非常に興味深いお話をありがとうございました。9月のイベントがぜひ盛会することを心より祈念いたします。

■イベント開催概要は以下サイトをご覧ください

日時:2022年9月4日(日)9:00〜17:00
場所:オンライン開催
テーマ:「SDGsの視点から性と生殖の健康支援を再考する」
学術集会長:西岡有可(株式会社ファミワン 代表看護師)
オンデマンド配信期間:9月4日(日)〜9月25日(日)
申込公式サイト:https://academic-meeting.com/jsfn20th/

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